出会い 外はもう日が暮れていて、海の方からは涼しい風が吹いていた。湾岸公園にはたくさんの外灯が灯っていてきれいだ。そこら中に恋人たち、あるいは女たちのグループの姿は見られるが、男のふたり連れは僕たちだけだった。 僕たちは適当なベンチを探して少し休もうと思ったのだが、どのベンチも恋人たちあるいは女たちのグループで占められていて僕たちの場所はそこにはなかった。僕たちはあきらめて再び歩き始めた。そして、あるふたり連れの女たちの前を通り過ぎようとしたとき、ふと魔が差したかのように僕は振り返った。 このページのコンテンツを表示するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 Tweet